ADHD ADHD(注意欠陥多動性障害)とは
近年よく耳にする、ADHD(注意欠陥多動性障害)とは、発達障害のひとつです。
不注意(集中力がない)・多動性(じっとしていられない)・衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状が見受けられ、
年齢や発達に不釣り合いな行動が、仕事・学業・日常のコミュニケーションに支障をきたすことがあります。
ADHD(注意欠陥多動性障害)は子どもに多いと思われがちですが、大人のADHDも珍しくなく、患者数も増加しています。
当クリニックでは、ADHDの診断・治療を行っておりますので、気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
ADHD(注意欠如多動性障害)の主な症状
ADHD(注意欠如多動性障害)とは、「不注意(物事に集中することができず、忘れ物や物をなくすことが多い)」「多動性(落ち着きがなく、じっとしていることが苦手)」「衝動性(思いついた行動を唐突に行う・順番待ちができない)」の3つを中心的な症状とする発達障害です。
具体的な例としては、以下のようなものが挙げられます。
ADHD(注意欠如多動性障害)の原因と、その後の経過
現時点では、ADHDの発症原因ははっきりしていません。しかし、生まれつきの脳の発達の偏りが関係していると考えられており、育て方やしつけによって起こるものではありません。その他、遺伝との関係についての研究が進められたり、脳内の神経伝達物質の関与も明らかになってきています。つまり、脳の機能的な原因により、発達・成熟に偏りが生じ、ADHDの症状が現れると考えられています。
かつてADHDの症状は、成長にしたがって改善していくと考えられていました。しかし近年、慢性的な経過をたどることが多いことが明らかになってきました。大人のADHDが注目されるようになったのもこのためです。
ADHDの経過としては、かつて一番多いと考えられていた「成人期までに症状が消失するタイプ」の他に、「成人期まで症状が続くタイプ」、「症状の持続に加え、気分障害やアルコール・薬物依存といった障害を合併するタイプ」に分類できます。
ADHDのその後の経過を左右する要因としては、以下のようなものが挙げられます。
ADHD(注意欠如多動性障害)の診断方法
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ADHD(注意欠如多動性障害)の可能性があるかどうか、現在の症状を確認
ADHDの代表的な症状が記載されているチェックリストなどを用い、現在の症状を調べていきます。
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幼少期の頃からの状況を確認
幼少期から現在までの生い立ちや、小児期および成人期にADHDの症状があったかどうかについて医師が問診します。
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症状の程度を調べる
ADHDの症状の程度を数値化します。ご本人だけでなく、家族・友人など、身近にいる方と回答するのが理想的です。
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脳器質性疾患や他の身体疾患がないか検査
必要に応じて、脳波検査・頭部MRI/CTなどによる画像診断・血液検査など、各検査を行います。
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併存疾患や他の精神疾患がないかを調べる
うつ病などの気分障害など、併存疾患がないかどうかを医師が問診します。
ADHD(注意欠如多動性障害)治療のポイント
ADHDの治療は、環境や周囲の対応の変化を加えながら、意識して訓練を重ねていくことにより、対人関係能力や社会性を身につけていく「心理社会的アプローチ」に加え、必要に応じて、ADHDの症状を抑えて行動のコントロールをしやすくする「薬物治療」を組み合わせて行われます。日常生活にきたす支障が大きい場合には、早期から薬物利用を併用することもあります。
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